こんにちは。関西で美容ディーラーをしている長谷川(はせけん)です。
今や美容室軒数は全国に23万件あるといわれています。
美容師さんならよく聞くお話かもしれないけど、これはコンビニよりも多いです。
むしろ1番比較されるのは、「信号機」です。
日本全国の信号機の数は19万機。そこにある信号機よりも美容室のほうが多いんですね。
昔より暇になった…。喫茶店より多いといわれていた昔と比べたら、むしろそうなって当たり前なのかもしれませんよね。
これだけの軒数の中で選んでもらうためには、普通にやってると難しいです。
だから必要なのは、「選んでもらう」こと。
一人にちゃんと伝わるメッセージ性のある美容室になろう
「一人にちゃんと伝わらないものは、誰にも伝わらない」
そういわれています。
今美容室で必要とされているのは
「わかりやすさ」
だといわれています。
誰に言ってるのかわかりやすい
何が強みかわかりやすい
どこにあるのかわかりやすい
いくらなのかわかりやすい
どんな人なのかわかりやすい
何においても「わかりやすさ」ですね。
あまり新規のお客さんが来ない=「わかりにくい」=「ちゃんと伝わっていない」
そう思ったほうがいいのかもしれません。
まず、伝えたいことは絞ること
何でもかんでも言いたいことっていっぱいありますよね。
学校であった出来事を必死で話そうとする子供の話し方って想像できますか?
あんね、〇〇があってね、それでね□□が△△してね、それでね…
たくさんたくさん伝えたいから、こうなるんですよね。
子供がこうなるのはかわいいけど、大人の場合は聞く側がめちゃくちゃ大変になります。
え~っと結局何が言いたかったのかな?
となってしまいますよね。
伝えたいことがありすぎると分散されて、結局1番伝えたかったことが伝わらなくなります。
当たり前のことのように感じるけれど、実際これは多くの美容室で現実に起こっています。
ヘッドスパが得意。カラーもきれい。トリートメントもおすすめ!
メンズカットも得意です。キッズルームもあるので子供さんでも安心。
こんなうたい文句になってるところは多いんじゃないかな?
伝えたいことがたくさんあるのはわかるけど、ありすぎてぼやけてしまう。
こういう打ち出しを「幕の内弁当型」と呼んだりします。
あれもこれも詰め込みすぎた結果、無難になるんですよね。
本当に探している人は、無難なところよりも「わかりやすい」ところを選びます。
あとは、「〇〇市内でNo1!!」とか「関西で初導入!!」とかも言いたいのはわかりるけど、
微妙ですね。No.1は誰が何を根拠に言ってるのかが不明で逆にうさん臭さが増してしまいますし、
初導入と謳っていても、みんながあまり知らないマイナーなものであれば、「よくわからない」で終わってしまいます。
わかりやすく丁寧に伝えるのって大事ですね。
誰に伝えたいかも絞ること
そして、最も重要なのは「誰に伝えたいのか」です。
ちゃんとそのメッセージに宛名があるのかということですね。
宛名のないメッセージは独り言と一緒です。
耳を傾けてくれるから、届くんですよね。
街頭でのビラ配りでも
「本日居酒屋で素敵なサービスやってます。良かったらどうぞ~。」
という内容を
「二十歳以上で今月誕生日の女性がいるグループの方!!本日居酒屋で素敵なサービスやってます。よかったらどうぞ~」
にすれば、今月誕生日の人には確実に届きますよね。とりあえずビラはもらってくれる可能性は上がります。
これは極端な例ですが、「誰に伝えたいか」を明確にすればするほど、ちゃんと届くんですよね。
徹底的に絞ることで「あ、私のことだ」とちゃんと伝わる
徹底的に具体的にして絞ると
「あ、私のことだっ!!」と反応してくれるようになります。
1番わかりやすい例でいうと…
これですね。めちゃくちゃわかりやすいですよね。
誰に?:受験でお腹痛い人に
伝えたいことは?:ストッパ(下痢の傷みがパッと止まる)
自分がそうなったら迷わずこれを買おう!!そう思える打ち出しは本当にうまいなと思います。
美容室の場合も一緒ですね。絞るのは怖いっていう人もいるけど、絞って伝えるからちゃんと伝わるんですね。
例えば、「20代女性」というキーワードで考えてみるとよくわかります。
20代というと一見絞っているように感じますが、20代前半と20代後半は全く違ってきますよね。
20代前半は「学生」かもしれないですし、20代後半は「子持ちの主婦」かもしれません。
これだと範囲が広すぎるんですね。だから絞ること。
「20代後半の朝が忙しいカジュアル系女子」
「これからはじぶんの時間を楽しみたいアラフィフ女性」
とか面白いですよね。思わず「あ、私のことだ」となるわけですね。
そうなって初めて『ちゃんと伝わった』になるんだと思います。
そして、伝わった内容と事実とのギャップが少なければ少ないほど「思ってたんと違う」とガッカリされることも無くなるんですね。
詳しくは、下記記事を参考にしてくださいね。
思い切ってやると大きく変わる
絞ることも具体的にいいすぎることもはじめは結構怖いことかもしれません。
でも、なんとなくふわっと発信したものはふわっと伝わります。
そういうふわっとしたメッセージってやっぱり刺さらないんですよね。
刺さるメッセージは選ばれます。
選ばれるためにすること。
それが「メッセージ性」と「宛名に刺さるコトバ」なんです。
自分のお店はどうなんだろう?
よければ一度確認してみてくださいね。
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