こんにちは。関西で美容ディーラーをしている梅田美容商事㈱の長谷川です。
もう年の瀬です。将来の夢の話でもしましょうか。
小さい頃ってどんな夢がありましたか?何になりたいと思ってましたか?
僕は、まずカマキリで、仮面ライダーで、電車の運転手で、ブライダルプランナーで、葬儀屋行って美容ディーラーになった今があります。
カマキリって何よ!!って思った方、その反応は正しいですよ(笑)
でも、本気でなりたがってたらしいです。丑年が嫌でカマキリ年がいい!って本気で言っていたそうな…
そのあと仮面ライダーって…カマキリからバッタやし、結局虫やし…。
ね!夢や憧れって誰しもが持ってましたよね。
うちの子供たちの夢はというと…
長男は「発明家」。次男は「マルハチのスーパーの人」。三男は「煉獄杏寿朗」です。
年齢の差が面白いわ、ほんと。
さて、この夢の部分。だんたんと年齢を重ねていくと現実的になってきますよね。
いずれ、職業を選ぶ段階になった時、自分と同じ仕事をやりたいと子供に言ってもらいたいですか?
子供がやりたいと言ってきたとき、応援したいですか?
じつはこの部分って業界を考えるうえで結構大事なことかもしれませんよね。
自分の子供がなりたいといった時に、胸を張って応援できるか。
もし自分の子供が美容師になりたいと言ったら…。
どういいますか?
「え~やん!!いい仕事やで。嬉しいわ。」
「そうなんや~。応援するからね。」
そういいますか?それとも、
「やめときやめとき。大変な仕事やから。」
「もっと違う仕事にも目を向けたほうがいいよ。」
と、こういいますか?
自分の子供が目指したいといった時、どう思うのか。
ここが実はすごく大切だなということを最近考えさせられる出来事がありました。
いい仕事やん。ゆりかごから墓場まで人の人生にここまで寄り添える仕事ないよね。
それは僕も今までさんざん発信していたけど、じゃあぶっちゃけそんな業界に自分の子供が入りたいといった時、どうする?
ここでぱっと迷わず言えるのかどうかですよね。
この部分に理想と現実の本質が見えてくるのかも。
ここって自分の本音が見えてくる場所でしょう?
じゃあ僕はどうなのか?どんな返事をするのか…。
僕の場合は…正直に言いましょう。
「すごくいい仕事で応援するけど、就職する場所はちゃんと選んだほうがいい。」
そうアドバイスをすると思います。
いい業界やから!と言っておきながら自分は微妙な回答すんのかい!って突っ込みたくなりますよね。
まさにダブルスタンダードのような回答(笑)
でも、この親としての本音も聞いてほしいなって思うんですよ。
どうせならながーく働いてほしい。自分の子供ですもん。
大事に育ててくれるところがいいなって思うのは親心です。
使い捨てのようにされたら胸が締め付けられる気持ちですよね。
それに40代,50代でも輝いている先輩がちゃんといるのかどうかなんてのも親だと見ちゃいますよね。
きれいごとだけじゃ無理なのは良く知ってる。最初は一生懸命努力して、形にしていく。
技術を磨くための練習や、必要なスキルがたくさんあることも知っています。
でも、体を壊してほしくはない。尊敬できる人のそばで輝いてほしい。
一人前になって胸を張って現場に立てるようになって欲しい。
もし結婚して子供ができても苦しくない生活を送ってほしい。
これ、親なら誰だって思うことでしょう?
それが叶うのかどうか…。
売上がないからしゃーないやん。
なんてことも現実あるのかもしれないけど、それでも何とか道はないのか。
ないなら他に選択肢はないのか。
そう思ってしまうのが親心だと思います。
そういう親心があるなかで、もっともっと胸を張って応援できる場所にしていきたいな。
人生は長いです。50歳、60歳、今や70歳近くまで働くのが当たり前の世界が来ています。
普通の営業職では、70歳は結構きついけど、理容師、美容師さんは生涯現役で勤めあげる人も多いですよね。
そこまでのプランはお店で用意されているのかな?それとも年とったら年とった時って感じなのかな?
美容室が信号機より多いのに、人口減少で少子高齢化が進んでいる日本。
独立してもうまくいくとは限りませんよね。
長く続けれる仕事だけど、長く続けれる環境ももちろん大切だと思います。
普段、しんどそうでも活き活きしていたら親としては安心するんです。
辛いときはあって当たり前。それ以上に楽しんでいたら素敵ですよね。
ええ顔してるねって思いたいもんね。
ちょっと辛いことがあって弱音を吐いたとしても、焚きつけるぐらいは親でもやります。
自分だっていろんな苦労をして成功した経験を何回もしてる人生の先輩なんですから。
美容業界、ほんまええ業界やもんね。
だから技術を安売りしてほしくないし、生活面も精神面ももっともっと豊かになって欲しい…ずっとそう思ってるんですよ。
もっともっとすごい変化を起こすことができる!そう思ってます。
手荒れもして、必死に練習もして、悩んで向き合って…この影の努力がもっともーっと報われてもいいはずです。
普通にやっててダメなら大きく変えんとあかんし、今はそのタイミングなんとちゃうかな?
美容室=「髪を切るところ」ではなく、
美容室=「きれいになるところ」に飛躍していきたいですよね。
変えてはいけない部分と変えないといけない部分を洗い出す作業かも。
変えてはいけない伝統的な部分ももちろんありますよね。
美容道っていうんかな?
美容の業界に根付く師弟関係という文化や、カットのスタイル、技術の基礎なんかはプロとして継承していきたいところですよね。
美容師さんのカット技術は彫刻のような技術でほんとすごいよなって思いますもん。
それにビシッとしたスタイルできれいに切ってくれる美容師さんってめちゃくちゃかっこよく見えますしね。
でも、そうやって継承する部分と同じぐらい変わらないといけない部分があるのも事実です。
それはどの業界でもそうですよね。
うちの会社1つを取ってもこの15年で大きく変わりました。
休日も会社の福利厚生もだいぶ変わったんとちゃうかな?
時代に合わせて変わっていく柔軟性は必要ですよね。
変えるべくところは思い切って変えよう。
その姿勢はコロナで痛感させられましたよね。
夢のある業界だからこそ、もっと皆に勧めたくなる業界にしたいよね。
夢がある業界です。
美容師さんが売っているのは「ヘアスタイル」じゃないですよね。
そのヘアスタイルを手に入れて「心躍る瞬間」「自分が好きになる瞬間」を売ってますよね。
前髪カット1つで人生が変わるかもしれない。
パーマ1つで自分が好きになるかもしれない。
カット1つでもやもやしていた気持ちに踏ん切りがつくかもしれない。
シャンプー1つで心が穏やかになるかもしれない。
だからこそ、もっともっとみんなが憧れてキラキラした業界にもっとしていきたいですよね。
もっと美容師さんの仕事は世間に評価されるべきだし、仕事の持つ尊さはフォーカスされるべきだと思っています。
そして、40歳、50歳、60歳になっても安心して働ける環境を早期に作り上げていける業界にしたいですよね。
生涯現役!!それが貫ける仕事やし、現に70歳でも楽しんでバリバリ働いている人がたくさんいます。
そういう60,70でも現役の人たちって、働かないといけなくて働いてないんですよね。
「お客さんが来てくれるから…」
「現場に立つのが生きがいだから…」
「これが私の楽しみだから…」
皆さん、口をそろえてそう言います。
そんな仕事なかなかないですよ。
自分の子供がもし美容師になりたいといった時に…
どんなすばらしさを伝えたいですか?
どんなことが引っかかりますか?
何を危惧しますか?
それを皆で本気で考えて解決をしていく。
「自分のお店は、自分の子供も入れたい場所なんかな?長く勤めれる環境があるのかな?」
「自分は胸張って仕事の良さを伝えれるのかな?」
年末最後にそんなことを考えたいですよね。
こういうことを考えていくことが美容業界が良くなるための一歩ちゃうかなぁ。
来年、美容師さんの仕事の持つ価値について大きなイベントをやろうと企画をしています。
絶対、美容師さんの仕事のすばらしさは発信したい。それも大々的に!!
2022年、動きますからね~~!!!
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