こんにちは。関西で美容ディーラーをしている梅田美容商事㈱の長谷川です。
年末といえば…撮りためたドラマ鑑賞!!
基本平日は寝落ちしちゃうんでね。子供湯たんぽのチカラはでかいです。問答無用で寝ます。
そして、勤務先が変わってからは起床時間も1時間早くなってるので、寝落ちに磨きがかかっております。
だからドラマは録画が溜まる溜まる!!
年末は妻と一緒にたまってたぶん一気見です。
でも、NETFLIXみたいに一気見するのっていいよね。
話が途切れずぐんぐん入ってくる。
今回、妻と一緒に見た「日本沈没」は個人的に繰り広げられる人間ドラマががすごーく面白かったです。
猪突猛進型の僕には超が付くほど勉強になったかも。
え?どこが?と思うかたは、少々おつきあいくださいね。
ちなみにかなりネタバレを含むのでご注意を!!!
それぞれの想いをくみ取り、形にしていく主人公に感嘆。
小栗旬演じる天海は、自分の中ではっきりとした信念をもって動くタイプ。
まわりに流されず、自分の気持ちを大切にして動くタイプ。
この行動指針はめちゃくちゃステキやなって思いますよね。
僕のことをよく知っている人は、僕がこういうタイプの人を好きなのはよくわかると思います。
誰に何を言われても自分の気持ちをまずは大切にする。
僕もこういう姿勢はほんと大切にしたいな。
でもね、それだけじゃないんよね、すごいなと思ったのは。
未曽有の事態、もちろん意見は対立していきます。
それぞれの思惑が絡み合うので、当然かもしれません。
こういう意見が対立した時って、自分の意見を通そうとしちゃいますよね。
まわりが意見を聞いてくれなかったら自分なら「なんでわかってくれないの?」とムキになってしまいます。
でも、天海は違った。
相手が何を思ってそういう行動や言動をしているのかをしっかり探っているんですよね。
相手の気持ちを尊重しつつ、そこに理解を示して案を投げる。
「あなたの大切にしていることはこれでしょう?それは私も一緒です。だからこうしませんか?」
こう歩み寄るんですよね。
あ~これ、僕に決定的に欠けてることちゃうかなって見てて思いました(笑)
想いをくみ取る力、粘り強く動く力。この力は本当にすごいなと思いました。
人にはそれぞれ譲れないものがある。相手を否定ではなく許容していくことのすごさ。
「十人十色」なんて言葉があるように、人にはそれぞれその人の考え方があります。
だから意見も食い違うし摩擦だっておきます。それはずっと一緒にいる夫婦間でもおきますよね。
自分の考えや大切にしていることがある。
それもその人なりに必死に考えて出した考えだったりします。
今回、石橋蓮司演じる里城副総理なんて、主人公の天海目線だけで見ると最初めっちゃ悪そうな嫌なやつってイメージなんですよね。
「こいつほんま邪魔ばっかしやがって…悪い奴やなぁ」ってほんま思います。
(石橋さんを見ると21世紀少年の万丈目胤舟をどうしても思い出してしまうので、その影響かもしれんけど)
でも、これも里城副総理の目線で本気で考えていくと、理解できるんですよね。
あ~この人はほんと日本が好きなんやな。復興して何回も立て直してきた歴史を一緒に味わってきた人。
だから、その可能性を感じたいし、血のにじむような努力をしてきたのに、それを沈没ってお前…100%でもない曖昧な情報で振り回すな!お前に何がわかるんだ!!
となるのは当然ですよね。
世良教授にしてもそう。ずっと劣等感がある中で、周りの期待を一人で背負って逃げられない一本道で見つけた違和感。
それを受け入れたくない認めたくない気持ちはなんとなくわかりますよね。
大きなプロジェクトでお金も時間もたくさんかけたものが実は無駄で、むしろ悪い結果を生むかもしれないなんてわかると、認めたくないです。
攻めるのは大事。でも、いざという時に撤退する決断ができるかどうか。
経営者で必要な能力はこの決断力、戦略的撤退なんだというお話を聞いたことがあります。
皆、築き上げてきたものを手離したくはないですもんね。だから意地になっちゃう。
こういうそれぞれの気持ちを無視してしまえば、話はもちろん決裂しちゃいますよね。
でも、天海は違ったんですよね。相手が何を思っているのか?何を大切にしているのか。
そこを調べて理解して、相手の気持ちを汲み取りつつ、自分の想いをぶつけていく。
里城副総理の前で、避けられない現実を語る時の天海の涙は胸が熱くなりました。
敵だと思っていた人が心強い味方に変わる。否定だけでは築けない理想の関係がここに。
相手を理解してその気持ちもくみ取ろうとする。
そのひたむきな姿勢が相手の心を動かしていくんですよね。
あ~人の心って本当に雪解けのようにこうやって溶けていくんだろうな。
もつれていた糸がだんだん解かれていくように変わっていくんだろうな。
相手の気持ちを否定していては、そんな風に相手の気持ちが変わることはないですよね。
本当にそう思わせてくれるシーンが多かったです。
里城副総理なんて、最初超嫌なやつって感じだったのに、最後のほうはこんなに頼もしい人はいないよなというイメージに変わっていました。
言葉で表現するのではなく、映像と表情でその変化を見せてくれるドラマの演出はすごいなと思います。
自分ひとりで何とかするのではなく、人を頼ることの尊さ。
僕は基本的に自分で何とかしたいタイプだったので、人に頼るのが苦手でした。
自分でやったほうが早いし…。昔からそう思っちゃう悪い癖があります。
でも、このドラマの主人公の天海は違いました。
自分でできることは限られているってちゃんとわかっているんですよね。
その道はその道のプロに任せよう。人を頼ろう。
これって簡単なようでなかなかできないことだと思います。
特に世良教授なんて、自分を追い込む原因を作った人です。
そんな人でも、過去は水に流して協力をお願いしに行ける。
この姿勢はすごいですよね。そりゃ相手も驚くはずです。
この時の世良教授演じる國村隼の表情が印象的でした。
自分にできることは限られている。だからみんなの力が欲しい。協力してくれ。
ワンピースのジンベエとのやり取りを思い出しますね。
(ジンベエ「確認せい!お前にまだ残っているものは何じゃ!」
ルフィ「仲間がいるよぉ~」
あ、わかってくれる人だけわかってくれたらいいです笑)
対立でも競い合うのでもなく、認めあって協力しあう。このメッセージは大きい。
最後のシーンもタイムリーな内容を含んでいて印象に残りました。
移民のこのタイミングでまさかのパンデミック。
普通、緊急時は利己的になりますよね。
「自分さえよけりゃ…」誰だってそう思うはずです。
でも、ここでも治療薬について取った天海の行動はものすごく大局を見ているような視点でした。
常に「1番大切にしたいことは何だろう」ということを考えて動いているんだろうな。
大きな目で物事を捉えて全体の動きを見る視点があればこそたどりつく考え方で、驚きました。
もうドラマを見る側からすると、
「よし、よし、これでいける!もう少し!!これ、ほんとにあと30分ぐらいでエンディングまでいけんのか??」
という心境ですよね(笑)
認め合って助け合う。競うのでも自分中心でもなく、皆で考えて取り組む。
これは、最後に田所教授と話し合っていたように、「環境問題」やこれから起こりうるいろんな出来事についてのドラマからのメッセージなんやろうな。
そう思いました。
調和や協力。今の世の中はだんだんそういう動きになっていますよね。
まとめ
「日本沈没」は、実は原作の漫画を全巻読んだ事があります。
原作では、潜水艦の操縦士が主人公で、絶望的な展開が続き、最後の結末も全然違ったものでした。
今回のドラマは、その漫画の中で出ていた「政府」を視点にした動きで、全く違う物語で本当に面白かったな。
猪突猛進型で自分の考え中心で突き進んじゃう自分にとってはめちゃくちゃ刺激を受けるドラマでした。
いやぁ~TBSのドラマはやっぱりクオリティ凄いわ、ほんと。
ネタバレ結構したけど、見てなかった人は良かったら借りて見てみてくださいね~。
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