シュッシュッシュッと霧吹きで髪を濡らすシーンは誰でも見たことがあるかな?
髪を切るときなんで濡らすのかな?って思いませんか?
これはね、ちゃんと理由があるんです。
濡らして切るのは髪の毛の負担をへらすため
髪を濡らすと髪の中の水素結合(寝ぐせの元になる結合)というつながりが切れるので、乾いた状態より髪がやわらかくなるんです。
だから、その分少ない力で切れるので、髪の負担も減るんですよね。
え?でもそれじゃくせ毛の私の髪はどうなるの?
濡らして切ってて大丈夫?
大丈夫!ちゃんと安心してくださいね。
髪を乾かしてからもう1度ハサミを入れるのは、そのためなんです。
ドライの状態で最終チェックをすることで、一人一人のクセに合わせて調整してくれているんですね。
切ってるときより乾かしたら短くなった気がする!!という経験はありますか?
これも濡らして切っているから起こることですね。
髪は濡らすとやわらかくなって伸びます。
だから引っ張って切っていると、ちょっと伸びたように感じるんですね。
あんまりそれを極端に感じる場合はちょっと引っ張りすぎかも!?
基本的には髪の毛は濡らして切る人が多いけど、中にはドライ状態で切る人もいますよね。その違いは知ってますか?
濡らして切る?ドライで切る?その違いって何?
カットの技法には「ドライカット」と呼ばれるものがあって、これはあえてドライの状態でカットをする技法ですね。
濡らして切ってるときより傷むんじゃ…って思いますよね。
だからこの場合はそれなりの技術と専用のハサミが必要になるんですね。
上のハサミがウェットカット用のハサミ
下のハサミがドライカット用のハサミ
微妙な違いが分かるかな?
ドライカット用のハサミのほうが、笹の葉みたいな形をしていて、刃の付き方も違うんですよね。
ドライカットは傷みやすいけどメリットもちゃんとあるんです。
それぞれの違いについて簡単に説明すると…
ウェットで切る場合
メリット
- 髪のダメージが少ない
- 慣れている美容師さんが多い。
- きっちりしたシルエットやパツンとしたラインを出しやすい
デメリット
- スタイリングが難しい
- スタイルをキープするのが難しい
といった具合でしょうか。濡れている分、ダメージを抑えたりやラインは出しやすいけど、ブローやスタリングをちゃんとする必要があるのがポイントですね。
ボブとかモード系のスタイルとか重たい感じにしたいときには向いている切り方です。
ドライで切る場合
メリット
- スタイリングが楽
- スタイルのもちがいい
- 動きを付けやすい
デメリット
- 髪がいたみやすい
- 時間がかかる
といった具合かな。ドライな分、やっぱり髪のダメージは致し方ない部分かも。
その分、ふんわりしたやわらかい動きのあるスタイルに向いてます。
あとは、くせを活かすことができるので、くせ毛の人にもおすすめ。
切り方だけでも結構変わりますよね。面白いでしょう?
ドライカット得意!!って言ってる人はやわらかいスタイルが得意なんだなって思うといいかもしれませんね。
ところで、カットだけでも結構ダメージってするの?
これも気になるところですよね。
切った断面はむき出しですもんね。
確かに断面からたんぱく質とかは抜けちゃうんで、ダメージの原因になります。
ここでポイントになるのは、その断面ですよね。
切った断面が、輪切りなのか斜め切りなのかで全然違ってきます。
ヘアカットでよくいう「削ぎ」をすると、毛先の断面が斜め切りみたいになります。
削ぎをたくさん入れると、毛先の断面がたくさんむき出しになるので、「なんか毛先がいたんだなぁ」「パサつくなぁ」ってなるんですね。
どんな技法も適材適所ってことですね。
カットをした後の毛先はデリケート。
特に美容室に行った後の数日は、トリートメントなどでやさしくケアしてあげてほしいなって思います。
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