こんばんは。関西で美容ディーラーをしている梅田美容商事㈱の長谷川です。
人と人との出会いって不思議ですよね。
一生会わない人もいれば、何回も会う人がいるのも事実。
特に会話は交わさなくても、すれ違う人にすら意味があるんじゃないかな?と思ってしまいます。
コロナの影響であまり乗らなくなった電車。
最近乗りましたか?
僕は大学生の時、通学で4年間「阪急電車」に乗っていました。
JRにはない独特の雰囲気、そして車両の上品な色合いが好きだったんですよね。
4年も乗ってると乗り換えでしか下りない「十三」や電車の来る時の音にも愛着が生まれます。
今回はその「阪急電車」にきっと乗りたくなるお話のご紹介です。
阪急電車に乗り合わせた人で繋がっていく心温まる物語。
ご紹介したい小説は、まさしく「阪急電車」というタイトルの小説です。
阪急電車という電車を題材にして、そこに乗り合わせる人たちから生まれるドラマを描いた作品なんですが、本当にそのつながり方が絶妙なんですよね。
直接やり取りをするわけではないかもしれない。でも、何気ない誰かの会話が次の物語で出てくる登場人物にとって重要な役割をはたしていたりするんです。
自分が電車に乗ろうとしたときに、誰かを追いかけるように急に飛び降りてくる人がいたら、それは何かの始まりなのかもしれない。きっと読み終えたらそう思うようになってしまいます。
この本を読み終えた時、きっと「小林駅」に行きたくなる。
登場人物の中で、白いドレスを着た人が出てくるのですが、その人が降り立つ駅が「小林駅」なんですよね。
「いい駅だから降りてみなさい。」
あるおばあさんにそう言われて降り立つ駅なんですが、ここでの駅の描写がとてもリアルで温かくて、素敵なんですよね。
駅に降り注ぐ陽だまりを感じながら読んでいました。
ただ、じんわりとあたたかい。
町の空気や行き交う人の雰囲気があたたかいんです。
僕はどうしても1度行ってみたくなって足を運びました。
行ってみると小説で読んだ通りで驚きます。
あ、駅のそばのスーパーってこれか!!
途中立ち寄った婦人服のお店ってこれだったのか!!
とワクワクしながら歩いてました。
それにね、小説では駅前にある燕の巣の近くのほほえましくなる注意書きが登場するんですが、実際に足を運んでも、それに似たような注意書きを見ることができました。
「目を見て話そう」だなんて、人と人とのつながりを大切にするいい投げかけだなとおもいました。
笑いながら楽しそうに駅に向かう学生。
のんびりと散歩をするおじいさん。
なんかこの町の空気感がいいなって思います。
何気ないつながりで世界はつくられているのかな。
「阪急電車」を読み終えると、すれ違う人にすら意味がある気がしてきます。
人って自分の知らないところで繋がっていて、何気ない会話が誰かの役に立ったりするのかな?
そんな風に思えてきます。
縁を感じるのもつなぐのも自分次第。
だったらそこを感じ取れるように生きたいな。
そう思わせてくれる素敵な小説でした。
阪急電車に乗ってみませんか?
「阪急電車」を読めばわかりますが、リアルに駅名がたくさん出てきます。
一駅一駅にそれぞれドラマがあるというストーリーなので、駅名が印象に残ります。
物語は、途中で終点の駅を折り返す形をとることで、時間の経過を表現しています。
「折り返し」で登場人物の順番をさかのぼっていくので、その表現方法も面白いなって思います。
読み終えた時、きっと阪急電車に乗ってみたくなるんじゃないかな?
電車の中ですれ違う人々が起こす心温まるストーリーは、出会いの大切さを気づかせてくれるのでおすすめです。
あ、ちなみに映画にもなっています。関西来たらぜひ1度乗ってみてくださいね♪
コメント