こんにちは。関西で美容ディーラーをしている梅田美容商事㈱の長谷川です。
1月最初の大きなイベントといえば、「成人式」ですよね。
人生に1回しかない大きなイベントです。
自分はどうやったかな?
なんかちょっと離れていた高校の同級生と久々再開する場所って感じやったかな?
芸能人誰が挨拶してたっけ?そのへんはもう全く覚えてないです。
女の子は振袖でほんとに気合入ってたよな~ってイメージです。
この成人式、ルーツをたどっていくと面白い発見があるんですよね。
美容室で成人式を受付しているところもあれば、そうでないところもあると思います。
人の問題とかいろいろあると思うけど、僕自身はこの「成人式」をしっかり受付してくれる美容室が増えてほしいんですよね。
その理由を、成人式のツールもたどりながらご紹介したいなって思います。
若手の美容師さんにも是非読んでほしいブログ!!
一生に1度の晴れ舞台を「あなたに頼みたい」とお願いされることの意味。
え?成人式って着付けとセットのところが多いし、そのほうが便利でいいんじゃないの?
美容室でお願いする人って多いの?
そうですよね~。もちろんセットでやってるところはわかりやすいし、いいと思います。
でもね、いつも行ってる美容室でお願いする人もいるんですよね~。
でも、美容師さん朝めっちゃ早起きしないといけないし、着付けも難しそうやし、大変なんじゃないの?
そうそう、大変です(笑)
大変なのは事実やけど、わざわざ「ここでやってほしい」「あなたにお願いしたい」と
思ってもらえることの意味を考えてほしいなって思うんですよね。
成人式ってマジで一生に一回しかないんですよね。
結婚は2回する人もいるけど、成人式だけは一生に1度だけです。
だからめちゃくちゃ貴重で大切なんですよ。2回も参加できんもんね。
成人式、いろんなお店があるけど、ここ(美容室)でお願いできるならお願いしたい。
あなたにやってもらいたい。
そう言ってもらえるってすごいことやと思います。
あんなに小さかった子がもう成人式か…。
そうやって小さいときから成長を見てきたお客さんの成人式を担当する。
お客様とこういう関わり方ができるのが、美容師さんの仕事のめちゃくちゃすごいところちゃうかな?
成人式ってね、そのルーツを知ればただの通過点じゃなくていろんな意味があるってのがよくわかるんですよね。
そこを理解して感じることができれば、意味合いが変わってくると思います♪
成人式のルーツを知れば、式典の持つ大きな意味を感じることができる。
結婚式や葬式のように、こういう人生の節目に当たるものを「冠婚葬祭」といいますよね。
この成人式は、この冠婚葬祭の「冠」にあたるんですよね。
つまり、一番格式が高い式典ということになります。
だって冠ですよ。格式高いのわかりますよね!!
昔は成人のこと「元服」って言っていたそうですが、この元服の儀式では、
神様の前で大人の服装に改めて、子供の髪型を大人の髪型に結い直して冠を付けていたそうです。
だから、「冠」なんですよね~。女性はこの時に立派な着物を着せるのが習わしだったようです。
「神様の前で大人の服装に改める」
そう聞くと、この時の着付けがものすごく神聖で大きなことのように感じませんか?
「子供の髪から大人の髪に変える。」
「髪を結いなおす」
そう考えると成人式のアップスタイルが持つ意味って変わってきませんか?
今まで垂らしていた髪を結いあげる。これはおしゃれではなく成人するための儀式やったんですね。
ね?成人の儀式って実はめちゃくちゃ深い意味があるでしょ?
ちなみに、成人式で女性が着る振袖は、もともと「厄を振り払う」という意味があるそうです。
人生の門出で身を清める。そういう意味があるとしたら素敵ですよね。
成人した女性は晴れて結婚もできるようになるんですけど、男性から好きって言われたときに、この振袖の袂をどう動かすかで気持ちを表現していたそうです。
「振った」とか「振られた」のルーツは振袖の動きにあるんでしょうね。
そう考えるとルーツをたどっていくとほんと面白いですよね~。
こういうの調べるのマジで好きなんですよね。
美容師の仕事は「人の人生に寄り添う仕事」
どうですか?
「成人式」がただの通過儀礼ではなくて、本当に格式の高い儀式だったってのがわかりましたか?
昔は今ほど医療も進んでいないし、豊かでもなかったから、自分の子供が成人するまで生きてくれるっていうのが本当に嬉しくて何よりも大切にしたい出来事やったんだろうなぁって思います。
美容師さんは、小学生ぐらいから担当しているお客さんが、やがて中学へ行き、受験をして、恋愛をして、大人になっていくのを間近で見るお仕事ですよね。
お店を変えてなかったら2,3か月に1回は会うわけやし。
小学校の時から関わってきたお客さんが成人式を迎えるってなったら、感慨深いもんがあるんじゃないでしょうか?
その時、
「ずっと私を担当してくれていた〇〇さんにお願いしたいと思ってるんやけど…」
そういわれたらどう思いますか?
かかわりが深ければ深いほど嬉しいはずなんですよね。
その子がやがて就職して結婚して、次は子供を連れてきてくれる…。
歳を取っても、訪問美容で自宅に訪問して、「お互い年とったよね~」って言いながらカットをする。
そんなことだって美容師さんならできますよね。
新規のお客さんばかり担当しているとなかなかそういう境地は味わえないけど、美容師さんって本当にそうやって「人の人生に寄り添える仕事」やと思うんですよね。
それを感じてほしいな。
だから「成人式」をお願いしてくれるお客さんがいるってめちゃくちゃ自分の仕事に誇りを持ってほしいんですよね~!!
成人式や結婚式の特別メニューを用意することは、お客様の人生に向き合うことの覚悟の表れ。
お店にそういう「冠婚葬祭」に関わるメニューはちゃんとありますか?
誰かの大切な時を綺麗にしてあげられるメニューはおいてますか?
人とか時間の問題もあるかもしれない。
だから、僕は理想と現実をわかっていないかもしれないけど、こういう大切な行事のためのメニューを美容室は用意していてほしいなって思うんですよね。
多いとか少ないとか数の話じゃなくてね?
気持ちに答えてあげる向き合い方をしてほしいなって思います。
お客さんの人生に寄り添う覚悟があってこそ用意できるメニューちゃうかな?
安いところはあるからあえて成人式は受けずに任せたらええんかもしれんけど…
でも、それはやっぱちゃうよなって思います。
だってお客さんならずっと担当して自分をわかってくれてる人にやってほしいでしょ?
自分の「好き」を知ってる人、自分の成長を見てきた人にやってほしい。
そう思うのはごくごく自然なはずです。
そういう時に美容室にそういうメニューが見当たらなければ…
他探しますよね。
メニューにないのに「〇〇できますか?」なんて裏メニューを聞いてくるお客さんなんて少ないに決まってます。
だからやっぱこういう人生の節目に携わるところには力入れてほしいなぁって思っちゃいます。
最後に…お客様はずっと関わってきた美容師さんにお願いすることの意味を知ってほしい。
このブログは美容師さん向けに書いてるんでね。普通の人は見んかもしれません。
でも、やっぱこれは書いておきたいな。
お客さんがいつも通っている美容師さんに成人式をお願いすることの意味のお話ですね。
成人式ってほんといろんなところがやってるんですよ。
キャンペーン価格とかで宣伝してね。
そりゃもうそういうところに頼めばその道のプロで手際も最高にいいかもしれません。
でもね、ちょっと高いかもしれんけど自分が通っている美容室でお願いしてほしいなって思うんですよね。
僕は、美容ディーラーとしてたくさんの美容師さんを見てきたけど、成人式はほんと美容師さん気合入ってるんですよ。
失敗できないし、お客さんに喜んでもらいたいしね。
その姿を見てると胸が熱くなるんです。
なんて言えばいいんかな?どういえば伝わるかな?
「大好きな人への手料理!!」
これ、想像してみてください。
自分がもし大好きな人に手料理を初めてふるまうってなったらめちゃくちゃ頑張るでしょう?
自分の母親に自分が初めて料理するシーンでもいいかもしれんけど、お母さんの台所に立つ姿とかいろいろ思い出して、喜んでもらいたい一心で作るでしょ?
相手とのつながりを感じながらめっちゃ頑張るはずです。
喜んだ顔が見たいから。
いつも頼んでる美容師さんにお願いするっていうのは、つまりはそういうことなんですよね。
めちゃくちゃ気持ち込めてやってくれるから。
そんな想いがたくさんこもった着付けとヘアスタイルで一生に一回の晴れ舞台を迎えてほしいな。
大切な日に選ぶ。選ばれるっていうのはそれだけ大きな意味があるんだよってことを伝えたかったんですけど、ちゃんと伝わったかな?
成人式、新成人とそのご両親にとって素敵な日になりますように!!!
そして、朝早くから起きて頑張ってる美容師さんにとっても最高の日になりますように!!
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