こんにちは。関西で美容ディーラーをしている梅田美容商事㈱の長谷川です。
美容師さんとお話している売上の伸び悩みやリピート率についての相談をよく受けます。
人に支持されるようになるためには何が足りないのかな?
何がダメなのかな?
自分の強みって何なんだろう?
こういう時ってどうしても「技術」に目がいってしまいますよね。
もっと〇〇さんみたいにカリスマ性があれば…。
もっと自分のカットがうまければ…。
美容師さんが悩みながら必死でレッスンする姿勢は、見ていて本当に素敵だなって思います。
そんな風に必死で自分と向き合う人にこそ聞いてほしいことがあるんですよね。
今回は悩める美容師さんに向けたお話です。
「つづく」で終わる物語はちょっとだけ振り返るところから始まる。
アニメもドラマもいつも「つづく」で終わるでしょ?
カッコよく英語でいうと「…to be continue」って感じかな。
あ、すみません、言ってみたかっただけです。
「つづく」で終わった物語って、その続きが始まる時ってあらすじから始まったり、ちょっとだけ前のことを振り返るでしょ?
あれ、なんでやと思いますか?
僕はこの振り返りの意味が実は美容室でもめちゃくちゃ大事なんちゃうかなって思うんですよね。
週1回のドラマやアニメでも、振り返りがないと、前どんなんやったっけ?どんなとこで終わったっけ?となるんです。
そのまま急にはじめちゃうと「??」となりますよね。
まず前の話を思い出すのに少し時間が必要です。
続編の映画なんて特にそうですよね。
だから、映画やドラマでは、「■」ストップから急に「▶」再生するのでなく、少しだけ「〈〈 」巻き戻してから、「l l」一時停止状態でスタートするんだと思います。
この少しだけの振り返り。ここがポイントなんですよね。
美容室に行くのはだいたい2,3か月に1回です。
1週間どころじゃないぐらいあきますよね。
だから、前の振り返りを美容室でもしてほしいなぁって思うんですよね。
久しぶりと思わせないように時を動かそう。
「■」ではなく、「l l」。
急に止まっていた時間を動かさないで。
唐突に「今日はどうしましょう?」と言わないで。
ヘアスタイルはぶつ切りの「短編集」ではないはずです。
いつも「つづく」で終わっているはず。
だから、はじまりは前の振り返りから。
そこから始めてほしいなって思うんですよね。
前回の空気感の余韻を感じさせてくれるぐらいの状態からスタートしてほしいんですよね。
そう、2カ月や3か月という時間の流れ、久しぶりという感覚さえ感じさせないほどにナチュラルに。
前の振り返りをして、思い出させてほしいんです。
あの時の感覚を。あの時の気持ちを。どうなりたかったのかを。
それが叶っているのかをチェックしてほしいんです。振り返ってほしんです。
シャンプー買ったなら、アウトバス買ったなら、それについても振り返りをしてほしいんですよね。
一緒にそこを共有して共感してほしい。
その空気感を最初に感じれるかどうかって僕はめちゃくちゃ大事ちゃうかなって思うんですよね。
「私のことをわかってくれている」に含まれるたくさんのこと。
何のためにカルテがあるのかな?
何のためにお客様は予約するのかな?
これは「私の歴史(カルテ)」
これは「私の意志(予約)」
事前に来るのがわかってるのなら、振り返りをするための準備ができるはずですよね。
そこをね、やってほしいな。
リクルートさんが出している美容室に関するアンケートで、お店をリピートする理由の第1位は
「私のことをわかってくれるから」
なんだそうです。
この「私のことをわかってくれるから」っていうのは、何も髪質や悩みだけじゃないですよね。
ここには、それはもういろんな要素が含まれているんだと思うんですよね。
時間があいてもそれを感じさせない。
「つづく」で終わって、「振り返り」から始まる。
私の「歴史」も知ってくれている。
そういう人を「わかってくれている」というんじゃないかな?
大事にしたいと思う人にしたいことって何?些細な一言でも変わる。
大事にしたい人にはどんなことをするかな?
どんな声をかけるかな?
こんにちは。という挨拶だけなのかな?
「こんにちは、あれ?ネイル新しくなった?いいやん、それ。」
「こんにちは、今日は仕事帰り?お疲れ様!!」
「今日はありがとう。なんかそうやって喜んでくれてる顔見たらこっちも元気もらえるわ。」
「今日はありがとう。ここをこんな風にしてみると少し伸びてきてもいい感じにできるはずやからね。今度はカラーをここに入れようっていってたし、次いつぐらいにする?」
些細な一言で変わるもんですよね。
あ、私好かれてるんだな。
あ、私大事に思われてるんだな。
そう感じるとお客さんは嬉しいもんですよね。
お店に行くことでそんなに喜んでくれるなら、また行きたいなって思います。
ちょっとしたことでも顔見せたいなって思うかもしれない。
その距離感を作れるかどうかは美容師さんの向き合い方なんだろうな。
SNSでもいい。なんでもいいんです。「久しぶり」なんて感じさせない。
そういう働きかけをしてほしいな。
きっとそういう人は自然と売れると思います。
だって、売れてる美容師さんって自然とそういうことをしているから。
距離感って大事やと思います♪
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